手あぶり火鉢
A brazier
杞柳
- 産地 | Origin
- 尾畑本店 尾畑信行氏 寄贈
昭和3年、出石柳籐商工組合が、昭和天皇の御大禮奉祝として献上した火鉢です。編み方は二本縄詰編といって、細い「編みそ」で「立てり」が隠れるよう、表面をしっかりと重ねるように詰めて編んであります。宮内庁からの受領書には天皇が快くお受けになられたことが書かれています。
<火あぶり手鉢受領書> 宮内大臣から、尾畑治良氏宛て
手炙火鉢 一対(てあぶりひばち いっつい)
御大禮ニ付 奉祝ノ爲(ごたいれいにつき ほうしゅくのため)
※御大禮(御大礼):皇室の重大な儀式、即位礼 ※奉祝:皇室の慶事に謹んで慶賀の意を表すこと
献上相成候處(けんじょうあいなりそうろうところ)
御嘉納被為在候(ごかのうせらるるありそうろう)
※御嘉納:天皇が献上品を快くお受けになられたこと
This is a brazier to warm hands presented to Emperor Showa for an enthronement ceremony by the Izushi willow commerce and industry association about 100 years ago. You can see very polite and delicate weaving style of the craftsman. It is weaven very close to hide vertical reeds by horizontal two thin reeds. The emperor accepted it willingly, from a receipt of the Imperial Household Agency.